iOS10からiPhoneの時計アプリに「ベッドタイム」機能が追加になりました。
これまでのiPhoneの時計アプリは「アラーム」機能が中心でした。しかし、この「ベッドタイム」機能が加わることで、「何時に寝て何時に起きたか」等の睡眠分析ができるようになりました。
今回は「ベッドタイムの機能と使い方」についてご紹介したいと思います。
また、私が愛用している睡眠アプリ(Sleep Meister)とベッドタイム機能を比較して「ベットタイムは使える機能か(良かった点、悪かった点)」についてもご紹介したいと思います。
iPhone時計アプリのベッドタイム機能とは
時計アプリのベッドタイム機能はiOS10から新たに追加されました。主な特長は以下3点です。
- 規則正しい睡眠がとれているかを分析する
- 就寝時刻を通知する
- ヘルスケアアプリと連動する
規則正しい睡眠がとれているかを分析する
ベッドタイム機能では就寝時刻と起床時刻を設定します。そして設定された就寝時刻および起床時刻通りに睡眠がとれているかをグラフで確認できます。
グラフは、起床時刻と就寝時刻の2本の基準線に対して、実際の睡眠時間が棒グラフとして表示されます。
就寝時刻を通知する
これまでのアラーム機能は「起床時刻になると音楽が鳴る」というものでしたが、ベッドタイム機能では「就寝時刻を通知する」というのが特徴です。
就寝時刻が近づくと、以下の画面のように「そろそろ寝ましょう」という通知が届きます。
この機能を最初に私が見た時は「これだけ!?」と思ってしまいましたが、使ってみると意外によかったです。(使った感想は後ほど)
ヘルスケアアプリと連動
ベッドタイムの画面では1週間分の睡眠分析の結果しか見ることができません。
しかし、iPhoneのベッドタイム機能はiPhoneヘルスケアアプリと連携できます。ヘルスケアアプリに移動すると、1週間前以上の情報も見ることができます。
ベッドタイム機能の使い方
ベッドタイムの機能は非常にシンプルです。設定する内容はたったの5つだけです。
- 何時に寝るか
- 何時に起きるか
- いつ就寝時刻のリマインダを受けたいか
- 起きるときの音楽は何が良いか
- 何曜日のアラームをオフにするか
まず、ベッドタイムを起動します。初めて起動したときはこの画面が表示されますので開始ボタンを押してください。
続いて、何時に起きたいかを設定します。
次に、何時間の睡眠が必要かを設定します。
先ほどの「何時に起きたいか」と、この画面で設定する「何時間の睡眠が必要か」で、「何時に寝るか(就寝時刻)」を決めています。
続いて、寝る前のリマインダをいつもらいたいかを決めます。
「こんな設定いらない」と思うかもしれませんが、1回設定してみてください。後ほど、使ってみた感想をご紹介しますが、この就寝時刻のリマインダ機能は意外に意味のある機能でした。
最後に、起きた時に聞く音楽を設定して終了です。
朝起きて、アラームを止めると以下のように結果が棒グラフで確認できます。
アラーム音や起床時刻の設定変更方法
一度設定したアラーム音や起床時刻の設定を変更する方法についてご紹介します。
ベッドタイムの画面で就寝時刻と起床時刻のマークを右か左にずらせば、設定が変更できます。
また、アラーム音やリマインダ時刻を変更する場合、まずはオプションを選択します。
次の画面でオプション画面でアラーム音(目覚ましサウンド)やリマインダ時刻を変更できます。
ベッドタイム機能をオフにする方法
ベッドタイム機能は画面右上のボタンを押下することで、オフにすることができます。
オフにすることで、就寝時刻やアラームの通知が行われなくなります。一時的にオフにしたいという方は、ボタンを押下してベッドタイム機能をオフにしましょう。
なお、ベッドタイム機能をオフにしても記録された過去の睡眠記録はなくなりませんので、ご安心ください。
ベッドタイムと睡眠アプリを比較した感想
悪かった点:記録できる内容がシンプルすぎて、物足りない
ベッドタイムの仕組みは非常にシンプルで、就寝時刻と起床時刻を記録するだけです。
正直言って、睡眠分析と呼ぶほどの分析はできず、「あ、今日は少し寝るのが遅かったな」という気づきだけでした。
「Sleep Meister」や「熟睡アラーム」などの睡眠アプリでは、「眠りの深さを記録する機能」や「アルコールを飲んだ日は睡眠の質が悪くなるか等の睡眠分析」などができます。
以下の画面は「Sleep Meister」で眠りの深さを記録した時に表示されるグラフです。
また、ベッドタイム機能のように、どの時間帯に寝ているかを記録した一覧を見ることもできます。
このように、睡眠アプリではベッドタイムの記録を網羅しつつ、眠りの深さまで記録できるため、ちょっとベッドタイム機能では物足りないなと感じました。
良かった点:就寝時刻の通知機能は意外と使える
この就寝時刻の通知機能は意外に良かったです。「Sleep Meister」や「熟睡アラーム」などの睡眠アプリにはない機能ですが、就寝を促すという意味で役立ちました。
夜はどうしてもダラダラとしてしまい、時間だけが過ぎることが多いです。そんな時に、ベッドタイムの機能としてiPhoneからの就寝時刻の通知が来ると、「あ、そろそろ寝ないと」と思うことがありました。
設定した時は大した機能じゃないなと思ってましたが、いざ使ってみると割と良かったです。
良かった点:ベッドタイムは電池の消費が少ない
「Sleep Meister」や「熟睡アラーム」などの睡眠アプリでは、睡眠の質(眠りの深さ)を記録できる一方で、電池消費はかなり激しいです。
そのため、睡眠アプリは「電源を繋いだまま寝る必要がある」という制約があります。
一方で、ベッドタイムの仕組みは就寝時刻と起床時刻を記録するだけであり、ほとんど電池を消費しません。そのため、電源を繋いだままにする必要はなく、手軽に始めやすいと思います。
まとめ
これまでiPhoneのアラーム機能のみを使っていたという方は、一度ベッドタイム機能を試してみるのは良いかなと思います。
少し設定すれば、睡眠時刻の記録を残せるという手軽さがベッドタイム機能の良いところかと思います。
実際にベッドタイム機能を使ってみて、「少し物足りないな」とか「もっと深く分析したい」と思ったら睡眠アプリを使うのもありかなと思います。
睡眠アプリでは眠りの深さなど、ベッドタイム機能よりもかなりいろんな情報を取得できます。iPhoneユーザの方には「Sleep Meister」、Androidユーザの方には「熟睡アラーム」をおすすめしています。
詳細は「無料の快眠・睡眠アプリを徹底比較!iPhoneとAndroidのおすすめアプリ」にまとめております。参考になれば幸いです。
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