サイトを運営している場合、FTPソフトを利用するシーンは多いと思います。Mac向けのFTPソフトは有料・無料含めて、いくつかあります。
その中でおすすめしたいのが、無料のFTPソフト「Cyberduck(サイバーダック)」です。
見た目がシンプルで使いやすく、エラーが少ないです。
通信手段はFTP、SFTP、Amazon S3などに対応していて、外部エディタの設定も可能です。ブックマーク機能もあるため、一度アクセスすれば接続情報を何度も入力する必要はありません。
今回はCyberduckがおすすめの理由をご説明した上で、Cyberduckの使い方や設定方法についてご紹介したいと思います。参考になれば幸いです。
MacのFTPソフトの中で私がCyberduckをおすすめしたい理由
MacのFTPソフトにはいくつか種類があります。こちらのサイトで紹介されているMac向けFTPソフトだと、以下5種類があります。
- Transmit4
- Flow
- Yummy FTP
- FileZilla
- Cyberduck
この中で私がなぜCyberduckが一番おすすめするかについてご説明したいと思います。
FTPソフトの有料と無料の主な違いはファイルの転送速度
このうち、1~3は有料のFTPソフトです。高いものだと3,400円もして、安くても600円です。FTPって正直、ファイルを転送するだけです。
また、有料のFTPソフトと無料のFTPソフトの大きな違いはファイル転送の速度です。
ですが、WordPressでサイトを構築している人など、多くの人は大容量のファイルを送受信しないと思います。また、違うといってもそこまで気にするものでもありません。
速度に加えて機能が違う部分もありますが、サイトを運営するだけであれば、無料のFTPソフトで十分です。
FileZillaはアドウェアでウイルスソフトが誤検知する?
で、あとは無料FTPソフトの「FileZilla」か「Cyberduck」のどちらかとなります。ただ、「FileZilla」はESETなどのウイルスソフトがウイルスと誤検知してしまいます。
一応悪質なウイルスではないため、回避する手段もあるそうです。ただ、私は気分的な問題でFileZillaは避けました。笑
ウイルスを回避する手段などは以下の記事をご覧ください。
参考 公式サイトのFilezilla(Mac版)から、マルウェアが検出された件。(追記アリ)
Cyberduckはウイルスに誤検知されることはなく、画面がシンプルでエラーも少ない、初心者が使いやすいFTPソフトです。
使い込みたい、という玄人さんは有料のFTPソフトを購入したほうが良いと思いますが、初心者もしくは用途がサイト運営だけなどの場合は、Cyberduckがおすすめです。
Cyberduckのダウンロードとインストール
まずはCyberduckのページにアクセスしてください。
そして、画面左にある「Download Cyberduck for Mac」をクリックしてください。
クリックすると、zipファイルがダウンロードできます。zipファイルを解凍すると、デスクトップに「Cyberduck.app」のアイコンができます。
このアイコンをクリックすれば、Cyberduckが起動できます。以下の初期画面が表示されれば、Cyberduckのダウンロードとインストールが完了です。
AppStore経由だと有料
CyberduckはAppStore経由でもダウンロードできます。ただ、AppStore経由だと有料で2,900円もかかります。
機能は全く同じなので、サイトからダウンロードすればOKです。
Cyberdcukは寄付を集めており、Cyberduckが気に入った人はAppStore経由でダウンロードして寄付するという人もいるそうですよ。
Cyberduckの設定方法
Cyberduckを起動して、画面左上の「新規接続」ボタンを押下してください。
すると、サーバの接続設定画面が表示されます。ここに、サーバの設定をしてください。
mixhostのレンタルサーバをお使いの方は、レンタルサーバ契約時にFTP接続情報がメールが来ていると思います。その内容をベースに入力してください。
もしくは、管理画面(cPanel)の「FTPアカウント」からcyberduckの構成ファイルをダウンロードすることが可能です。
無事ログインできると、接続サーバのファイルが見れるようになります。
一度、サーバを設定してログインすると、次回以降は接続履歴から選択することが可能です。
Cyberduckの使い方
Cyberduckの画面の見方と操作方法
Cyberduckの画面の見方についてご説明します。
主な操作方法についてご紹介します。
- ブックマーク(履歴)
一度、接続したFTP接続先が登録されます - フォルダの進む/戻る
現地の位置から進むもしくは戻ることができます - 現在の位置
現在表示されている場所(位置)が表示されます - 上のフォルダへ移動
現在の位置から1つ上の階層のフォルダに移動します - ファイル検索
現在の位置より下にあるファイルを検索します - ツールバー
ファイルの操作やフォルダの更新などの操作を実施します
ファイルのダウンロード方法
FTP接続した先のサーバで、ファイルを右クリックします。
ファイル操作のメニューが出てきますので、ダウンロードを選択すれば、ファイルのダウンロード(転送)が開始されます。
ダウンロードが正常に終了すると、緑色のマークと「ダウンロード完了」の文字が表示されます。
ファイルのアップロード方法
ファイルのアップロードは、Cyberduckの画面にドラッグ&ドロップすれば、アップロードできます。
ツールバーのカスタマイズ方法
Cyberduckの画面上部に常時表示されるツールバーはカスタマイズすることができます。ファイルのダウンロードや削除など、よく使うメニューはツールバーに表示させちゃいましょう。
まず、Cyberduckの画面上の何もないところで右クリックをして、「ツールバーをカスタマイズ」を選択します。
すると、ツールバーに追加できる操作が表示されます。よく使う操作を選択して、「ツールバーにドラッグ&ドロップ」してください。
最後に右下の「完了」ボタンを押下すれば、ツールバーのカスタマイズの完了です。画面上のツールバーに追加したボタンが表示されていると思います。
外部エディタの設定方法
Cyberduckでファイルをダブルクリックすると、自動で外部エディタで開く方法についてご紹介します。
これを設定しておくと、ちょっとした修正をしたいという時に便利です。
まずはCyberduckの環境設定を選択してください。
続いて、環境設定画面の外部エディタを選択してください。
次に、外部エディタのプルダウンを選択し、「選択…」を選んでください。
次の画面で自分が外部エディタとして開きたいものを選んでください。この例では、MicrosoftのVisual Studio Codeを外部エディタとして指定する例をご紹介します。
外部エディタの画面に戻ると、「Code」というものが選択できるようになっていますので、「Code」を選択します。
最後に、「ブラウザ」タブで「ダブルクリックしたファイルを外部エディタで開く」にチェックをつければ、OKです。
これで、FTP接続先でファイルをダブルクリックすると、Visual Studio Codeで開かれるようになります。
Cyberduckが起動しない、接続できない場合の対処方法
Cyberduckが起動しない場合は、Cyberduckを一度削除して、再インストールしてみてください。
サーバに接続できない場合は以下3点を確認してください。
- 接続情報が正しいか
- パスワードの入力が正しいか
- サーバがダウンしていないか
これらを確認してもダメなら、サーバの管理者に問い合わせてみてください。
まとめ
Mac向けの無料のFTPソフトとして、Cyberduckをおすすめする理由、使い方、設定方法などについてご紹介しました。
Macユーザでサイトを運営するだけの人であれば、Cyberduckがおすすめです。参考になれば幸いです。
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