JR東日本が2016年2月23日よりJREポイントという新たなポイントサービスを始めました。JREポイントは将来的にビューサンクスポイントやSuicaポイント等との共通化を検討しており、TポイントやPontaポイント等の対抗ポイントサービスとして期待が高まっています。
今回はJREポイントとは何か?JREポイントが誕生したことによる3つのメリットについてご紹介します。
JREポイントとは
JREポイントが「どのように誕生したか」「今後どのような計画で発展していく予定か」の2点についてご説明します。
アトレクラブポイントなどのポイントカードを統合
JREポイントはJR東日本グループの駅ビルで使用されていたポイントを統合して誕生しました。JREポイントはアトレのシステム変更と同時に作られたポイントなので、アトレカードやアトレSuicaカードはそのまま使えるようですが、グランデュオなどのカードは切り替えが必要のようです。
各駅ビルで利用されていたポイントとカードの切り替えが必要かどうかについてまとめた表は以下の通りです。
駅ビル名 | カード | カード 切り替え |
アトレ、アトレヴィ | アトレSuicaカード アトレカード | 不要 |
グランデュオ | グランデュオ立川カード グランデュオ蒲田カード | 必要 |
テルミナ | テルミナポイントカード | 必要 |
ボックスヒル | ボックスヒルズカード | 不要 |
シャポー | ー | ー |
将来的にはSuicaポイントやビューサンクスポイントなども統合
JREポイントは将来的に、Suicaポイントやビューサンクスポイントなども含めたJR東日本グループにおける24種類のポイント、会員数約1,800万人を統合しようという大型計画です。ユーザの重複の関係で多少会員数は減少するものの、数年後には1,100万人が利用するポイントサービスにすることを予定しています。
Tポイントに対抗するためには約5,000万以上のSuicaユーザを取り込む
Tポイント等のその他ポイントサービスは多くの利用者数を保持しています。
Tポイント | Pontaポイント | Rポイント | JREポイント | |
提携店舗数 (ネットは含まない) | 約85,071店舗 | 約23,400店舗 | 約12,600店舗 | 約10,000店舗 (計画) |
加入者数 | 約5,061万人 | 約6,584万人 | 約9,400万人 | 約1,100万人 (計画) |
引用元:楽天のRポイント、Tポイント、Pontaを比較、共通ポイントそれぞれの戦略とは
他ポイントと比較すると、見劣りする部分がありますが、Suicaの発行枚数は5,000万枚を超えています。このSuica利用者をどのように取り込んでいくかが、Tポイント等に対抗できるポイントになれるかどうかのカギを握っていると思います。(利用者の立場としては、戦わずに統合してほしいですけどね。笑)
ちなみに、Suicaでポイントが貯められるって皆さんご存知でしたか?ご存知でない方は年会費無料ですので、今すぐ登録した方が良いですよ。詳細はこちらの記事をご覧ください。

JREポイントが誕生したことによるメリット
既存の駅ビルポイントと比べてJREポイントのメリットは大きく3つあります。
- ポイントの有効期限が実質無期限に!
- 異なる駅ビル同士で同じポイントカードが利用可能に!
- 1ポイント1円から利用可能に!
ざっくり言うと、JREポイントのメリットは「貯めやすくて使いやすくなった」です。
ポイントの有効期限が実質無期限に
JREポイントの有効期限は、「ポイント残高が変動した日から2年後の月末まで」になりました。ポイント残高が変動した日とは、ポイント貯めたり使ったりした日のことですので、普段使っている方からすると実質無期限になったと言えます。(情報源はこちらの公式HPです。)
ちなみにこのポイントの有効期限の考え方は「Tポイント」や「Pontaポイント」と同じです。JR東日本も相当、他のポイントサービスを相当意識しているのだと思います。
異なる駅ビル同士で同じポイントカードが利用可能に
駅ビルの既存ポイントがJREポイントに統合されたので当たり前ではありますが、異なる駅ビル同士でも同じポイントカードが利用可能となりました。
これまではアトレでポイント貯めたらアトレ用の商品券しか発行できませんでしたが、アトレで貯めたポイントをグランデュオで使えたりするようになりました。さらに使える場所が広がっていってくれると良いですよね。
1ポイント1円から利用可能に
これまでの駅ビルポイントでは「500ポイント毎に商品券を発行」というものが多かったのですが、JREポイントでは1ポイント1円から利用可能となりました。そのため、パン2個だけポイントで買うような時でも使えて、非常に使いやすいポイントになりました。
まとめ
JREポイントの誕生で、アトレカードやグランデュオカード等を持っていた方にとってはメリットの大きい話だと思います。ただ、既存のTポイントなどを使っているユーザがこのJREポイントを使うようになるのは、まだ少し先になる可能性が高いです。
TポイントのユーザがJREポイントも良いなと思うようになるのは、Suicaポイントやビューサンクスポイントが共通化されてからになるかもしれません。出来れば、Suicaだけでなく、ICCOAやSUGOCAなど、JRグループ各社のカードとも連携してほしいですね。
なお、JREポイントのお得な貯め方として、アトレが近くにある人はアトレビューSuicaカード、ビックカメラが近くにある人はビックカメラビューカードをおすすめします。
おすすめ理由は別途、記事にまとめていきたいと思います。
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