毎年、2月中旬〜3月中旬は確定申告を行う時期です。
私は会社員で、このブログによる雑所得があったり、ふるさと納税をしていたり、配偶者控除があったりするので、確定申告を行いました。
確定申告を行う前に、税務署へ相談に行って、確定申告を行う時のポイントをまとめました。
- 確定申告すると、ふるさと納税のワンストップが無効となり、控除証明書の提出が必要
- Googleアドセンスなどの雑所得の計上月は、収入が発生した月であり、現金が振り込まれた月ではない(発生主義)
- 雑所得の経費計上時、10万円以上のパソコンは減価償却が必要
- 住民税は「自分で納付」を選択すると、会社に副業がバレない(普通徴収)
- 年末調整で配偶者控除を忘れても、確定申告で実施することが可能
以降、確定申告書の書き方についてご説明します。
今回の記事は、初めて確定申告を行うという方に向けた記事です。会社員で副業の雑所得があって、ふるさと納税を行っていて、配偶者控除があるという方の参考になれば幸いです。
確定申告書は国税庁のホームページから無料で作成可能
確定申告書は国税庁のホームページから無料で作成できます。また、非常に分かりやすく、簡単に作成できます。
まずは国税庁のホームページにアクセスして、以下の「確定申告書等作成コーナー」を押下してください。
次の画面で作成開始のボタンを押下します。
次の画面では書面提出を押下します。(e-Taxはインターネットから確定申告書を送付可能となりますが、特定の機械が必要です。)
次の動作環境でも問題ないことを確認した後、「所得税コーナーへ」を選択してください。
次の画面では「左記以外の所得のある方」を選択してください。
次の画面で、生年月日を入力し、「申告書の様式をイメージした入力画面で申告書を作成する」にチェックを入れます。
すると、以下のように見やすい画面で確定申告書を作成することができます。
以降、個別の項目の入力方法についてご説明します。
確定申告の書き方
給与(源泉徴収票)の入力
給与は源泉徴収票に従って入力するため、源泉徴収票を用意してください。量は多いですが、入力内容は非常に単純です。
今回はサンプルとして以下の源泉徴収票を用いて入力したいと思います。
まずは「給与」を選択してください。
まずは支払金額(年収)や扶養控除等の入力です。画面の見本の通りに入力すればOKです。
続いて、保険料控除に関する入力です。こちらも画面の入力の通りに入力すればOKです。新旧の記載に間違いがないよう、注意が必要です。
次に住宅ローン控除(住宅借入金等特別控除)の入力です。こちらも画面通りに入力すればOKです。
最後に支払者等の入力です。これもも画面通りに入力すればOKです。
これで給与の入力は完了です。
雑所得の入力
雑所得はGoogleアドセンスなどの副業の収入です。
雑所得の入力は、雑 > その他 を選択してください。
続いて、上記以外(報酬等)を選択してください。
次の画面で、種目、支払者の名称・住所、収入金額、必要経費を入力してください。
GoogleアドセンスやAmazonアソシエイトを実施している場合、Googleの会社名や住所を入力する必要があります。それらの情報は以下のサイトが参考になります。
参考 アフィリエイトの確定申告の書き方。副業で20万円を超えた場合にはどうしたらいい?
ここで、収入金額は基本的に「収入が発生した月」を入力します。現金が振り込まれた月ではないので、ご注意ください。この考え方は発生主義といいます。
収入を発生主義とした場合、経費も発生主義とする必要があるのでご注意ください。
雑所得に対する経費の入力
雑所得を得るために、サーバを借りていたり、ドメインを取得している場合、経費として計上できます。それらの経費はここに記載しましょう。
また、ブログ運営の場合、パソコンについても経費にできます。詳細は以下の記事をご覧下さい。
ふるさと納税の入力
ふるさと納税は、「寄附金控除」を選択してください。
続いて、ふるさと納税を行なった市区町村を1件ずつ入力します。
入力が完了すると、寄附金控除の一覧画面に移動します。入力内容を修正したい場合は、「訂正ボタン」から何度でも修正可能です。
また、追加で1件入力する場合は「もう1件入力する」から入力可能です。
参考 副業収入があると使えない!?ふるさと納税のワンストップ特例の条件と注意点
ふるさと納税を実施した結果、住民税が控除される時期や所得税の還付時期、住民税の控除額を確認する方法はこちらの記事でまとめています。
参考 ふるさと納税で住民税が控除されるのはいつ?所得税還付と住民税控除の時期と確認方法
ちなみに、ふるさと納税は楽天市場で実施するのがおすすめです。ふるさと納税の額に対してポイントがもらえるため、とてもお得です。
参考 ふるさと納税は楽天市場を使うと実質無料!使い方と注意点
配偶者控除の入力
配偶者控除は、「配偶者(特別)控除」を選択してください。
次の画面で、配偶者(特別)控除の詳細な情報を入力してください。
ちなみに、共働きだから配偶者控除って諦めていたりしませんか?育休の年の年収が一定額以下であれば、配偶者控除ができますよ。詳細はこちらの記事をご覧下さい。
参考 共働きでも育休中なら配偶者控除ができる!配偶者控除の条件と控除額まとめ
住民税の納付方法
会社員の場合、住民税の納付は「自分で納付」を選択すると、会社に住民税の通知がいかなくなります。結果として、副業がバレないと言われています。
参考 副業がばれない方法とは?住民税やマイナンバーに正しく対処する
というわけで、ここでは「自分で住民税を納付する(普通徴収)」の書き方についてご紹介します。
給与所得等の入力が完了し、「次へ」のボタンを押下した後、「住民税・事業税に関する事項」のボタンを押下します。
次の画面で「自分で納付」にチェックを付ければOKです。
確定申告書の書き方 まとめ
確定申告書の書き方についてまとめました。国税庁のホームページは非常に分かりやすいと思いますので、比較的入力しやすいと思います。
ただ、はじめて確定申告をするという方は、国税庁のホームページで確定申告書を作成した後、一度税務署に相談にいった方が良いと思います。
最後に、確定申告書を税務署に郵送する際は通常郵便ではなく、簡易書留がおすすめです。インターネットから配達状況を確認でき、相手に荷物が届くとメールを受けとれます。
「ちゃんと届いたかな?」と心配になる方は、簡易書留を使ってみてください。
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