私はmixhostを使用し始めて、約1年が経過しました。
改めてmixhostのメリット・デメリットを整理してみました。
mixhostのメリット
- 速くて安いコスパの良いレンタルサーバ
- 新しい技術をいち早く取り入られる技術力と判断力
- 同時アクセス数に制限がなく、急なアクセス増加にも耐えられる
- SSL証明書やバックアップ、復旧などのオプションが無料
mixhostのデメリット
- 電話サポートがない
- サーバ移行時やLiteSpeedCacheなどのトラブル対応に対する情報が少ない
正直な感想として、サーバの価格に対しての速度やバックアップなどのサービス面については非常に満足しています。
また、私がmixhostをおすすめしたいと思う1番のポイントは「新しい技術をどんどん取り入れられる技術力とスピードがあること」です。大企業とは違ったベンチャー企業特有の技術力とスピードがこの会社にはあるなと日々感じます。
今回は上記内容も含めた「mixhostを1年間使って分かったmixhostのメリット・デメリット」についてご紹介したいと思います。
mixhostを使ってみようかな?と考えている方の参考になれば幸いです。
mixhostのおすすめポイント
mixhostは新しいWebサーバですが、おすすめしたいポイントがたくさんあります。細かいことも含めると色々ありますが、ポイントを絞ってご紹介します。
サーバのレスポンス速度がとにかく速い
mixhostはとにかく速いです。mixhostへの移行前のロリポップでは6〜7秒かかっていましたが、移行後は3秒前後になりました。
なぜこんなに速くなるのかについてご説明します。
LiteSpeedという新しい技術のWebサーバを採用
mixhostが速い理由は、LiteSpeedというWebサーバを利用しているからです。
LiteSpeedは新しい技術であり、他のレンタルサーバで利用されている「ApacheやNginx」というWebサーバよりも圧倒的に速いです。
LiteSpeedの性能テストをするとApacheやNginxと比べて3倍以上も速い結果になっています。
また、LiteSpeedはHTTP/2を完全サポートしており、従来のHTTP/1.1と比較すると10倍近い速度の差があります。
LiteSpeedのWebサーバに関する詳細は以下の記事をご覧下さい。
参考 LiteSpeedとは?Apacheとの違いは?採用しているレンタルサーバは?
PHP7の適用やLiteSpeedCacheでさらに速度は速くなる
mixhostではさらに速度を高めるために以下2つの対処をすることも可能です。
- LiteSpeedCacheの導入(WordPressプラグイン)
- PHP7の適用
LiteSpeedCacheの導入(WordPressプラグイン)
LiteSpeedCacheはWordPressのプラグインで、W3 Total Cacheなどと同じように「サーバ側のキャッシュ」に加えて、「ブラウザのキャッシュ」や「画像の圧縮」等も実行が可能なプラグインです。
機能が豊富で非常に便利なプラグインです。LiteSpeedCacheの「導入手順」や「適用前と適用後の速度」などの詳細は以下の記事でまとめています。
参考 SimplicityにおけるLiteSpeedCacheの導入手順
PHP7の適用
PHPとは、WordPressのサーバ側で動くプログラムのことでPHPの処理性能はサーバの処理性能に大きく影響します。
PHPにはバージョンがあり、最近ではPHP5.xやPHP7.xのバージョンが適用されることが多いです。他のサイトの情報ですが、PHP5.xよりもPHP7.xの方が速度が速いため、PHP7に切り替えた方が良いです。
PHP7への「切り替え方法」や「適用前と適用後の速度」は以下の記事でまとめています。
参考 simplicityをphp7で高速化!mixhostのphp7切り替え手順
新しい技術をいち早く採用できる技術力と判断力
mixhostで一番おすすめしたい理由は「新しい技術をいち早く採用できる技術力と判断力」です。
先ほどご紹介したLiteSpeedのWebサーバやPHP7だけでなく、「QUIC」や「専用のDDoS攻撃対策のサーバ設置」なども実施していることです。
特にQUICは、パケット量を減らして通信速度を高める次世代の通信プロトコルです。Googleが提唱して進めようとしており、とても新しい技術です。
日本のレンタルサーバで、初めて対応したそうです。
参考 MixHostが新サーバーでQUIC対応とかワクワクすることをやってたので変更点まとめ
LiteSpeedも日本で初めて導入した経緯があり、これからも新しい技術を初めて導入していくことが予想されるため、利用者としては非常に楽しみなレンタルサーバです。
急なアクセス増加にも耐えられる
私のサイトでもごく稀にバズることがあります。
テレビのグルメ番組で「ポタパスタ」について紹介された時には「生パスタが380円!?ポタパスタ(POTAPASTA)のコスパが凄すぎる!」がバズりました。
また、「ためしてガッテン」や「しゃべくり007」でSleepMeisterという睡眠アプリが紹介された時には「Sleep Meister(スリープマイスター)の仕組みと使い方を徹底解説」がバズりました。
このバズは1時間で6万PVも記録しました。
これらの急なアクセス増加に対しても、サイトが長時間落ちることもなく、動作していました。
これはmixhostが同時アクセス数に制限を設けていないため、これらのアクセスに耐えられたものと思います。
同時アクセス数は特に制限しておりませんが、CPUやメモリのリソースが不足すると表示速度の低下などが発生することもございます。
さすがに1時間6万PVの時はCPU使用率が100%に達したようで表示速度の低下や503エラーが多少出たようですが、1,000円/月のプランでこれだけのアクセスが記録できるのはかなりお得です。
残念ながら、同じような価格帯で利用していたロリポップのサーバでは同じようなバズが起きた時には503エラーが頻発し、アクセス数を伸ばすことができませんでした。
サーバ運営者としては、たまたま起きたバズの恩恵は逃したくないと思います。低価格でも急なアクセス増加にも耐えられるmixhostはおすすめです。
SSL証明書(HTTPS化)が無料
mixhostではSSL証明書(HTTPS化)が無料です。他のレンタルサーバではSSL証明書(HTTPS化)の料金をとる場合もありますので、非常にお得です。
Googleは「HTTPSに対応したサイトを優先する」と公表しております。これからはHTTPSに対応していることは当然となってきそうですので、SSL証明書無料であることはレンタルサーバを選ぶ時に大事な条件です。
mixhostでHTTPS化(SSL)する手順は以下の記事でまとめています。
参考 mixhostでHTTPS化(SSL対応)するための設定手順、エラー対処
そもそも、HTTPSって何?という方は以下の記事をご覧下さい。
バックアップ、復旧が無料
mixhostは30日間のバックアップが無料でかつ復旧も無料です。
他のレンタルサーバでは、バックアップは無料だが、復旧時にお金をとるといったサーバもあります。正直、このコスパのサーバは他にありません。
バックアップの取得や復旧もmixhostの管理画面(cPanel)から簡単に操作可能ですので、非常に便利です。
mixhostのデメリット
おすすめポイントが多いmixhostですが、当然デメリットもあります。私が不便だなと感じたデメリットをご紹介します。
電話サポートがない
mixhostの一番のデメリットは電話サポートがないことです。
よく他のサイトでも「メールのレスポンスが速いので気にならない」と言った口コミも見かけますが、あくまでメールです。
確かにメールのレスポンスは速いと思います。私も何度か問い合わせをさせていただき、即日の返事を何度か頂いたことがあります。
ただ、「サーバの設定方法を間違えて落ちたかも?どうしよう」なんて時に、電話できないのは少しつらいです。
とはいえ、電話サポートを設けていないからこそ、低価格が実現できているとも感じますので、ここは致し方ないかなと思います。
サーバ移行時のエラー対処の情報が少ない
私は「ロリポップからmixhostに移行」しましたが、「移行時にサイトのトップページ以外が404になる」などのエラーが発生しました。自分で調査しつつ、サポートセンターに問い合わせした結果、無事解決しましたが、地味に時間がかかりました。
これも致し方ないところですが、新しいサーバなのでエラー対処の情報が少ないという印象があります。
ただ、徐々にユーザが増えてきて、手段が確立されてきているので、これから乗り換える方はあまり不満に思うことがないかもしれません。(個人的に結構苦労したので。。笑)
なお、移行が不安な方は「mixhostの移行代行サービス」をお願いするのが良いです。移行代行サービスも他のサーバ業者と比較して、安価な価格設定になっています。
LiteSpeedCacheに関する情報が少ない
上述の「情報が少ない」という話と重複しますが、LiteSpeedCacheに関する情報も少ないなと感じています。
私の場合、LiteSpeedCacheの「記事のリビジョンやトランジェントオプションなどの情報を消去する」という機能がうまく動作しません。
mixhostのサポートセンターでもLiteSpeedCacheがWordPressプラグインなので、完全にフォローできるものでもありません。それは致し方ないかなと思います。
LiteSpeedCacheがサポート対象外であることは、mixhostのホームページにもしっかり記載されています。
本プラグインの詳細な設定内容につきましては、弊社サポートの対象外となっております。導入・ご利用は、お客様のご判断にてお願いいたします。
引用 WordPressでLiteSpeed Cacheを使用して高速化する方法
せっかくLiteSpeedのWebサーバを使っているので、LiteSpeedCacheを使おうと、考えていらっしゃる方もいると思いますが、ここは慎重にいった方が良さそうです。
ちなみに私は色々と調べても解決できないので、他のプラグインで代替しています。
まとめ
mixhostを1年間使ってきた感想としてメリット、デメリットをまとめました。トラブルに対する情報は徐々に蓄積していくと思いますので、「電話サポートが絶対!」という方以外は、mixhostを選択するのが良いかなと思います。
mixhostは30日間も無料のお試し期間があるので、一度試していただくのが良いかなと思います。
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