MacでSafari(サファリ)を使っていて、「何か今日はブラウザが遅いな」とか思う時ってありますよね。
そんな時はキャッシュの削除を試してみてください。
キャッシュは色んなWebページを見ていると、勝手に溜まっていくものですので、たまに削除するとブラウザの動作が速くなることがあります。
でも、Safariのメニューからキャッシュを削除しようとすると、「Webサイトデータ」や「Cookie (クッキー)」などの言葉が出てきて、「ん?これって何だっけ?」や「キャッシュとの違いは何?」となることもあると思います。
そこで今回は「キャッシュ、Cookie(クッキー)、Webサイトデータの説明」や「それぞれの削除方法」についてご紹介します。
なお、iPhoneのキャッシュ削除についてはこちらの記事をご覧ください。
キャッシュ、Cookie(クッキー)、閲覧履歴、Webサイトデータとは
キャッシュとは
キャッシュとは、Webページの高速化を目的として、一度訪問したWebページの画像や文字情報をブラウザに保存する機能のことです。
キャッシュをブラウザに保存しておくことで、もう一度同じWebページにアクセスした時に、ブラウザのキャッシュから情報を取得するため、Webページの表示が速くなるというものです。
Cookie(クッキー)とは
Cookie(クッキー)とは、ユーザの操作簡略化を目的として、WebブラウザにWebページのログイン情報やパスワードを保存しておく機能のことです。
この機能により、amazon等のWebサイトで、毎回ログインとパスワードを入力する手間を省くことができます。
閲覧履歴とは
閲覧履歴とは、言葉の通りですが、Webページを見た履歴です。過去にどんなWebページを見たかを確認できます。
Webサイトデータとは
Webサイトデータとは「閲覧履歴」や「Cookie」等、Webサイトを閲覧した時に記録される情報のことです。
なお、このWebサイトデータはSafariのブラウザにのみ登場する言葉です。
なぜキャッシュを削除した方が良いのか
先ほどもご説明した通り、キャッシュとは一度訪問したWebページの情報をブラウザに保存し、サイト表示を高速化する技術です。
高速化するためのデータを消して良いの?と思ってしまいますが、キャッシュが溜まりすぎると、パソコンの動作が遅くなってしまいます。
また、キャッシュは一度訪問したWebページの情報をブラウザに蓄積するため、Webページが更新されても、最新の情報を取得せずにブラウザに蓄積されたキャッシュを画面に表示させることもあります。
そこで、「ブラウザが重いなとか挙動がおかしいな」と思ったら、一度キャッシュの削除を試すようにしてください。
MacのSafariでキャッシュ等を削除する方法
それではここからは実際にSafariのキャッシュ等を削除する方法についてご紹介します。
なお、この動作は「Mac OS 10.11.6(OS X EI Capitan)」、「Safari 10.0.1」で確認しております。
Webサイトデータ、Cookie(クッキー)を削除する方法
まずは”Safariの環境設定”を開いてください。開く方法は以下の2種類です。
- Safariのメニューから「環境設定」を選択
- 「commad」+「,」(ショートカットキー)を押下
以下は「Safariのメニューから「環境設定」を選択」でご説明します。
まずは、Safariを起動した後、左上のメニュー「Safari>環境設定」を選択してください。
続いて環境設定画面にて、「プライバシー > Webサイトデータを管理」を選択します。
表示された画面の左下にある「すべてを削除」ボタンを押下し、その後に表示される画面で「今すぐ削除」を選択すれば、削除完了です。
Webサイトデータ、Cookie、キャッシュを削除する方法
パソコンの左上にあるメニューから「履歴」>「履歴を消去」と選択し、ポップアップメニューをクリックしてから、消去する閲覧の履歴の期間を選択します。
消去する閲覧履歴の期間は以下4種類から選択できます。
- 直近1時間
- 今日
- 今日と昨日
- すべての履歴
また、この操作で消えるデータはこちらです。
履歴を消去すると、「Safari」に保存されている次のデータが削除されます:
- 表示した Web ページの履歴
- 開いている Web ページの「戻る」リストおよび「進む」リスト
- 固定されていない「Top Sites」
- よく表示するサイトのリスト
- 検索履歴
- Web ページのアイコン
- 開いている Web ページのスナップショット
- ダウンロードした項目のリスト(ダウンロードしたファイルは削除されません)
- クイック Web サイト検索に追加された Web サイト
- 位置情報の使用を要求した Web サイト
- 通知の送信を要求した Web サイト
- 「Safari 省電力」通知をクリックしてプラグインコンテンツを開始した Web サイト
- WebGL の使用を要求してきた Web サイトへの対応
引用:Appleサポート
閲覧履歴のみを削除する方法
自宅で共用PCを使っている等で自分が見たサイトの閲覧履歴のみを消したいという方はこの方法を使ってください。
左上メニューのSafariを選択し、「option」ボタンを押下すると、「履歴を消去(Webサイトデータは保持)」というメニューが選択可能となります。
※「option」ボタンを押下していない時は「履歴を消去」となります。
「履歴を消去(Webサイトデータは保持)」を選択した後、消去する期間を選択の上、「履歴を消去」を選択れば、閲覧履歴のみを削除することが可能です。
なお、閲覧履歴の期間は以下4種類から選択できます。(閲覧履歴、キャッシュ等を削除する時と同じです)
- 直近1時間
- 今日
- 今日と昨日
- すべての履歴
キャッシュのみを削除する方法
Cookie(クッキー)などのサイト情報は削除したくないけど、何かブラウザが重い気がするという方は、このキャッシュのみを削除する方法を使ってください。
まず、キャッシュのみを空にするためには、Safariの「開発」というメニューを表示させる必要が有ります。
Safariの「環境設定 > 詳細タブ」を押下し、「メニューバーに”開発”メニューを表示」にチェックを入れてください。
すると、Safariのメニューで「開発」が選択できるようになりますので、「開発 > キャッシュを空にする」を選択してください。
※「キャッシュを空にする」メニューをクリックするだけで、キャッシュは削除されます。ポップアップメッセージなどは表示されないので、選択する際は注意してください。
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