私はこれまで「Sleep Better」や「Sleep Meister」など、様々な睡眠アプリで睡眠分析を行ってきました。
今回は睡眠アプリ「Sleep Cycle alarm clock(スリープサイクル)」を使用してみましたので、機能と使用方法についてご紹介します。
「スリープサイクル」には、無料版と有料版(プレミアム版)があります。「無料版ではどこまで使えるの?」といった疑問に答えられるよう、機能の違いについてもご紹介します。
また、他の睡眠アプリと比較して「スリープサイクル」の良い点とイマイチな点についてまとめてみました。参考になれば幸いです。
なお、「スリープサイクル」以外の睡眠アプリは「無料の快眠・睡眠アプリを徹底比較!iPhoneとAndroidのおすすめアプリ」でまとめています。
おすすめの睡眠アプリもまとめていますので参考にしてみてください。
Sleep Cycle alarm clock(スリープサイクル)とは
Sleep Cycle alarm clock(以下、スリープサイクル)とは毎朝、眠りが浅くなった時に優しい音楽で気持ちよく起こしてくれる睡眠アプリです。
枕元に目覚ましをセットするだけで、その日の眠りの深さをグラフで表示してくれます。
スリープサイクルは全世界で数百万人が使用しており、iPhoneでもAndroidでも使用できます。ちなみに、アプリの評価もかなり高いです。
スリープサイクルの使い方
スリープサイクルの使い方は非常に簡単で、起きたい時刻にタイマーをセットして、枕元に置くだけです。
まずは、起きたい時刻にタイマーをセットし、開始ボタンを押下します。
すると、こちらの計測中の画面になります。この状態でスマホを枕元におけばOKです。
朝起きて、アラームを止めると、睡眠時間や眠りの深さなどの結果が表示されます。
この睡眠の記録をグラフで表示する箇所は無料版でも使用できますよ。(無料版の機能詳細は後述します)
スリープサイクルで計測できる結果について
スリープサイクルで計測できる項目は以下の通りです。
- 使用時間
アプリの計測開始時刻と終了時刻 - 快眠度
睡眠の質のパーセント - 睡眠時間
アプリの計測終了時刻から開始時刻の差分時間 - いびき
いびきを記録した時間 - 活動
睡眠を記録した日に歩いた歩数 - 合計日数
睡眠を記録した日数と平均睡眠時間
特徴的な項目としては、「活動」という歩数を計測できる項目です。他の睡眠アプリでも歩数を計測しているアプリは少ないです。
また、有料版であれば「歩数のグラフ表示」や「歩数と睡眠の関係」などについても睡眠分析できます。
スリープサイクルの仕組み
スリープサイクルは2つの方法で眠りの深さを計測します。どちらの方法を使って計測するかはアプリから選択できます。
- 音声分析技術(特許取得)を使用したマイクによる睡眠分析
- iPhoneの加速度センサによる睡眠分析
この眠りの深さを計測する方法については、SleepMeisterや熟睡アラームなどの通常の睡眠アプリの場合は2個目のiPhoneの加速度センサを使って睡眠分析を行います。
しかし、スリープサイクルでは、特許を取得した特殊な技術により、マイクを使って眠りの深さを計測することができます。
マイクで睡眠分析を行えるメリットは?
開発者がどのような目的でこの特許技術を作ったかはわからないのですが、おそらくこのマイクを使った睡眠分析のメリットは、ベッドの硬さなどに依存しなくなることだと思います。
加速度センサを使って眠りの深さを計測する場合、ベッドの振動によって眠りの深さを判断します。そのため、ベッドの硬さに依存した睡眠分析になってしまいます。
しかし、マイクによる睡眠分析の場合はベッドの硬さに依存しなくなり、出張や旅行で普段と違う布団で寝る時でも同じように睡眠分析することができます。
(あれ?でも外の雑音とかに依存するんじゃないの?と思ってしまいますが、そこはきっとすごい特許技術なんだろうということで。笑)
スリープサイクルの機能
スリープサイクルは無料版と有料版(プレミアム版)があり、機能が大きく異なります。
無料版の機能
まずは、公式ホームページで紹介されている無料版の機能をご紹介します。
- 特許取得の音声分析技術によるマイクによる睡眠分析、またはiPhoneの高感度加速度計による睡眠分析
- 詳細な睡眠統計、睡眠グラフ
- 厳選された高品位なアラーム音
- スヌーズ機能搭載。iPhoneを振るか二回軽く叩くとスヌーズモードに入ります。
- いびき検出 いびきを検出・記録・測定します。
- Apple Health完全対応。睡眠分析情報や心拍数を同期させます。
- カスタマイズ可能なアラームサイクル。アラームが鳴る時間を即時(一般的な目覚まし)から最大で設定時間の90分前に設定可能。
- バックグラウンド動作対応。 アラームを設定してから他のアプリを使用しても睡眠分析は中断されません。
- M7/M8モーションコプロセッサ対応。日々の活動状況を測定し、睡眠への影響を計算します。
- エクセル出力により、詳細な分析を行えます。
引用:Sleep Cycle alarm clock – 睡眠アプリ
無料版とはいえ、エクセル出力によるデータ分析ができることやアラームサイクルを変更できるのは良いですね。
実はこれ以外にもいくつか機能があったので、ご紹介します。
これは便利!机をたたくだけでスヌーズ解除
スリープサイクルでは、朝アラームが鳴った時にスマホを置いている机を叩くと、スヌーズモードに入るという機能があります。
これで「とりあえず時計を止めよう」という方にとっては簡単にスヌーズにすることができます。(二度寝の原因になってしまう気もしますが。。笑)
いつ測ったの?1日の歩数計測
スリープサイクルはその日にどれだけ歩いたかの歩数を勝手に記録してくれます。
自分が意識せずに歩数を計測してくれることは非常に良いですよね。
有料版(プレミアム版)の違い
有料版は睡眠の分析を行えるの大きな特徴ですす。天気や心拍数などが睡眠に与える影響などを分析できます。
以下は有料版でのみ提供されている機能です。
- オンラインバックアップ – データを安全にオンラインにバックアップし、いつでも手に入ります。
- 睡眠導入音 – 入眠を促し、スマートモードにより眠りに入るタイミングを検出して睡眠導入音をフェードアウトさせます。
- 睡眠メモ – カフェイン摂取や夜食、ストレスが睡眠にどのような影響を与えるか記録できます。
- 寝起きアイコン – Sleep Cycleで朝の気分がどのように変化するか記録できます。
- 天気 – 天気が睡眠に与える影響を確認できます。
- 心拍数記録 – 内蔵カメラで安静時心拍数を毎朝記録できます。
- Philips Hue LED電球対応 – 日の出をシミュレーションしてよりさわやかな朝を実現します。
等、機能満載
引用 Sleep Cycle alarm clock – 睡眠アプリ
いびきを聞きたいならプレミアム版へ
無料版でも自分のいびきを記録することはできます。
ただし、自分のいびきを聞くには、プレミアム版に加入する必要があります。
睡眠結果を記録した画面で、「いびき」を選択します。
すると、記録された「いびき」リストが出てきます。
ここで、無料版のアプリで実際に「いびき」の再生ボタンを押すと、、、
プレミアム版にアップグレードするための画面が表示されます。
「記録までしてくれるのに、聞くのは有料なのかー!?」とビックリしました。
これはうまい戦略ですね。私もついついプレミアム版に入りかけました。(結局、入っていませんが笑)
スリープサイクルを使用した感想
私は今回、無料版を試してみました。スリープサイクルでは、他のアプリと違って計測できないといったことがなく、その点はよかったと思います。
ただ、正直に言うと無料版だけだとイマイチな点もあるなと感じました。
スリープサイクルのイマイチな点
スリープサイクルのイマイチだなと感じた点は以下の点です。
- いびきを計測できるが、聞くためには有料版である必要がある
- アプリの起動時間だけで睡眠時間を計測しており、本当に眠りに入った時間(入眠時間)や途中で目覚めた時間は計測していない
- 快眠度の定義があいまい(何の割合かが不明確)
- 無料版だと分析が全くできず、改善のプロセスが踏みづらい
今回、イマイチと感じた点について、有料版では大体解決されています。無料版はイマイチですが、有料版はかなり高機能で満足できると思います。(使っていないので推測ですが。笑)
もし、無料で高機能な睡眠アプリが良いという方は、iPhoneならSleepMeister、Androidなら熟睡アラームがおすすめです。


コメント