Sleep Meister(スリープマイスター)とは枕元にiPhoneを置いて寝るだけで、眠っていた時間や眠りの深さなどを計測してくれる睡眠アプリです。
また、眠りが浅くなった時にアラームが鳴るため、朝の目覚めがよくなります。
私はこれまで他の睡眠アプリもいくつか試してきましたが、Sleep Meisterがダントツで高機能でかつ無料で使えるため、一番おすすめの睡眠アプリです。
本記事では
- Sleep Meisterの使い方、機能
- 睡眠時間や眠りの深さを計測する仕組み
- 睡眠結果の見方やおすすめの使い方
などについてご紹介します。
「SleepMeisterってどんなアプリ?どうやって使うの?仕組みはどうなってるの?」と思っている方の参考になれば幸いです。
Sleep Meisterってどんなアプリ?
Sleep Meisterとは枕元にiPhoneを置いて寝るだけで、睡眠時間や眠りの深さなどを計測してくれる睡眠アプリです。
朝起きた時に、「今日はよく眠れたー!」ということを感覚ではなく、眠りの深さをグラフで視覚化してくれるため、その日の体調を把握しやすくなります。
また、朝の目覚ましのアラームも眠りが浅くなった時にアラームが鳴るようになっているため、朝の目覚めが非常に良くなります。
NHKの「ためしてガッテン」でスッキリ起きるためのアプリとして紹介されたり、「しゃべくり007」で渡辺直美さんが使っているアプリとして紹介されたことで、知名度が高くなりました。
ちなみに、Sleep Meisterは「スリープマイスター」と読みます。スリープメイスターではありませんのでご注意ください。
Meister(マイスター)とは「専門家」や「名人」といった意味なので、「Sleep Meister」は睡眠の専門家アプリといったところだと思います。
Sleep Meisterの使い方
それでは、Sleep Meisterの使い方についてご紹介します。
まず、画面をスクロールして起きる時刻を設定し、緑の「START」ボタンを押します。
すると、以下の計測開始画面となりますので、後はiPhoneを枕元に置いて寝るだけです。
iPhoneの置き場所は寝返りの振動が伝わる場所に置いてください。振動が伝わらない場所に置いても計測できませんのでご注意ください。
朝起きると睡眠効率が計測できていて、グラフで眠りの深さが確認出来ます。自分の眠りの深さが視覚的に確認できるのは、分かりやすくて良いですよね。
測定結果の項目について
上記の測定結果の項目についてご説明します。
- 就床時刻
睡眠効率の計測を開始した時刻
(SleepMeisterをStartした時刻) - 入眠時刻
眠りに入った時刻
(iPhoneの振動から判断) - 鳴動時刻
翌朝のアラームが鳴った時刻 - 起床時刻
睡眠効率の計測を終了した時刻
(SleepMeisterをStopした時刻) - 就床時間
就床してから起きるまでの時間
(起床時刻−就床時刻) - 睡眠時間
眠りについている時間
(起床時間ー覚醒時間) - 覚醒時間
就床後に目を覚ましていた時間
(就床時間ー睡眠時間) - 入眠潜時
就床してから眠りにつくまでの時間
(入眠時刻−就床時刻) - 中途覚醒
途中で目が覚めた回数 - スヌーズ
目覚まし機能でスヌーズが起きた回数 - 睡眠効率
就床時間に対しての睡眠時間の割合
(眠りの深さは関係なし)
アラームの設定方法は3種類
Sleep Meisterではアラームの設定方法は3種類あります。
- 起床時刻を指定する方法
- 睡眠時間を指定する方法
- アラームを指定しない方法
それぞれの設定方法と機能についてご説明します。
1.起床時刻を指定する方法
「起床時刻を指定する方法」では何時に起きたいかをセットすると、指定した起床時刻から30分前の間で睡眠が浅くなった時に起こしてもらえます。
この方法では睡眠が浅くなった時に起こしてもらえるため、目覚めが良くなるという特徴があります。
ちなみに、この機能はスマートアラーム機能と呼ばれています。
例えば、以下の画面のように、起きる時刻を7時半に設定すると、7時から7時半の間の眠りの浅いタイミングでアラームが鳴ります。
30分間ずーっと睡眠が深い場合でも指定した時刻には必ずアラームが鳴りますので、ご安心ください。
また、「30分の時間間隔」は10分,15分,20分にも変更できます。この「30分の時間間隔を変更できる機能が無料で使える」のはSleep Meisterの大きな特徴です。
他の睡眠アプリではこのスマートアラーム機能が使えても、「時間間隔は30分固定」もしくは「有料版のみ設定可能」というアプリが多いです。
2.睡眠時間を指定する方法
「睡眠時間を指定する方法」は、特定の睡眠時間でアラームを鳴らしたい場合に使用します。
この方法では、眠りの深さや睡眠効率などはちゃんと記録されますが、時間が来るとアラームがなるため、「睡眠が浅くなった時に起こす」という機能はありません。
睡眠時間を指定する方法ですが、先ほどの時刻設定画面を長押しします。
すると、睡眠時間を指定する画面に変化しますので、何時間寝るかを指定してください。
3.アラームを設定しない方法
最後に、アラームをセットせずに眠りの深さや睡眠効率だけを計測することも可能です。
先ほどの画面で再度長押しすると、アラームなしという設定が可能です。
土日など、起きる時間に余裕がある時に使いたい機能ですね。
Sleep Meisterが睡眠効率を計測する仕組み
Sleep Meisterでは眠りの深さや入眠時刻等を寝返り等による身体の揺れ・振動から計測しています。
「身体の揺れ・振動からなぜ眠りの深さが計測できるのか」や「どうやって身体の揺れ・振動を検知しているのか」についてご紹介します。
寝返り等で身体が揺れている時は眠りが浅い
一般的に、寝返り等で身体が揺れている時は眠りが浅いと言われています。
そのため、寝返りした時のベッドの振動を検知して睡眠効率を計測しているという睡眠アプリは多いです。
私が先日読んだ一流の睡眠という本でも寝返りが頻繁に起きると熟睡が妨げられるという紹介がありました。
寝返りが頻繁に起こると、無意識のうちに熟睡が妨げられて、眠りの質が低下します。
引用 一流の睡眠
スマホに搭載されている加速度センサで身体の揺れを検知
入眠時刻等を計測する仕組みは、iPhoneなどのスマホに搭載されている「加速度センサ」が使われています。
「加速度センサ」がスマホの揺れや傾きなどから身体の揺れ(寝返り)を検知し、眠りの浅い・深いを判定して、睡眠効率を計測しているわけです。
そのため、振動が全く伝わらない場所(ベッド近くの机や棚など)にスマホを置いても睡眠効率は計測できませんのでご注意ください。
ちなみに別サイトで人の体温で眠りの深さを見ているという記事を見かけましたが、残念ながらiPhoneには人の体温を計測するセンサーは付いていないです。。。(逆にあればいいなとすごく思いました)
参考程度ですが、こちらの記事でiPhoneに搭載されているセンサを確認できますので、興味のある方はご覧ください。
SleepMeisterのセンサー感度は変更が可能
上述の通りSleepMeisterでは加速度センサを使って、睡眠効率を計測しています。
もし、柔らかいベッドなど、振動が伝わりにくい場所で寝ている方は、センサーの感度を強くするなどの調整が可能です。
センサー感度の変更方法および変更時の睡眠計測の結果はこちらの記事をご覧ください。
参考 SleepMeisterで睡眠効率が測れない時はセンサー感度を変えよう
Sleep Meisterは無料なのに機能が豊富
Sleep Meisterの大きな特徴として、無料なのに機能が豊富という点があります。ざっくり一通りの機能について紹介します。
今日の行動が睡眠に与える影響を分析する機能
睡眠アプリではよくある機能ですが、Sleep Meisterも当然、今日何したかを記録する機能があります。
今日の行動は以下、6つの選択肢から選ぶことができます。
- アルコール
- カフェイン
- 運動
- 食事
- 喫煙
- 入浴
アプリを開いた画面で緑色のチェックボタンを押して、本日の行動を記録します。
また、今日の行動が睡眠にどれだけ影響を与えているかは、計測後のグラフで確認できます。
上記のグラフは赤色が全体平均のグラフで、紫色がカフェインを摂取した日の睡眠結果になっています。
「カフェインを摂取した日は、寝付きなどの項目で数値が悪くなる」といったことがわかるようになります。
アラーム音はiPhoneのミュージックからも選択
Sleep Meisterではアラーム音を以下の3つから選択することができます。
- iPhoneのミュージック
- Sleep Meisterの音楽(サウンドエフェクト)
- バイブレーションのみ
多くの睡眠アプリでは「アラーム音をiPhoneのミュージックから選択する」機能は有料になっている場合が多いですが、Sleep Meisterでは無料で利用可能です。
また、予め用意されている無料のサウンドエフェクトも1個や2個の場合が多いですが、Sleep Meisterでは予め用意されている音楽が10種類もあります。
さらに、アラーム音の鳴らし方も工夫されており、フェードイン機能と言って徐々に音楽の音を大きくするといったことも可能です。
「大きな音にしないと起きれないけど、いきなり大きな音だとビックリする」なんて人はこのフェードイン機能は重宝すると思います。
寝ぼけてスヌーズを消しても大丈夫!予備スヌーズ機能
Sleep Meisterでは予備スヌーズ機能といって、アラームを停止した後にスマホが一定量動かなかったら、もう一度アラームを鳴らすという機能があります。
つまり、「スヌーズを止めた後に、また寝てしまった」なんてことを防ぐための機能です。
スヌーズ自体が一度アラームを止めただけでは終わらないという機能なのに、予備スヌーズまで来ると、もはやエンドレスですね。笑
予備スヌーズを止める方法
予備スヌーズを設定していると、「ちゃんと起きたのに、携帯をテーブルなどに置いておくと、アラームが鳴り続ける」なんてことが起きてしまいます。
もしかすると、予備スヌーズのせいで「Sleep Meisterのアラームを止めてもアラームが鳴り続ける」なんてことで悩んでいる人もいるかもしれません。
これを防ぐために、予備スヌーズを止める方法についてご紹介します。
まず、SleepMeisterのアラームを設定する画面を見ると、予備スヌーズが動いているかを確認できます。
いつもはSTARTとなっているボタンが「予備スヌーズ中」となっていたら、予備スヌーズが動いている状態です。
予備スヌーズを止めるためには、この「予備スヌーズ中」をタップしてください。その後、停止をタップすれば、予備スヌーズを停止することができます。
ちょっと恥ずかしい!睡眠時の寝言やいびきの録音機能
Sleep Meisterでは睡眠時の物音を録音してくれる機能があります。
この機能は睡眠時にどんな寝言を言っているかがわかりますので、意外と面白いです。私の場合は、ほぼ全ていびきが記録されていましたが。笑
寝言やいびきを録音する機能の詳細はこちらの記事で紹介しています。ちょっと私には用途が分かりませんでしたが、自分のいびきをシェアする機能もありますよ。
参考 Sleep Meisterでいびきや寝言を計測する方法と計測できない場合の対処方法
誰が興味あるの?自分の睡眠をツイートする機能
この機能は思わず笑ってしまいましたが、Sleep Meisterでは「計測開始」「入眠」「中途覚醒」「計測停止」の4つのタイミングでツイートすることができます。
ツイートするメッセージ内容が変更できるなど、細かい設定まで出来ます。
誰が私の睡眠に興味あるの?と思ってしまいましたが、使う方は使うと思います。(もちろん、私にそんな需要はないと思ってますので設定してません。笑)
自動ツイート機能の設定方法やツイート内容の変更方法の詳細は以下の記事をご覧下さい。
参考 スリープマイスターのTwitter(ツイッター)設定・連携方法!
私の睡眠記録は絶対秘密!パスコードロック機能
先ほどの睡眠記録を共有するツイート機能と真逆な気がしますが、Sleep Meisterのアプリ自体にパスコードロックをかけることができます。
睡眠記録を秘密にしたい方やシェアしたい方など、Sleep Meisterは色んなユーザのニーズに対応しようとしてますね。
無料でここまで機能が使えるので、素晴らしいアプリです。
私の使い方と睡眠結果の見方
統計機能で全体感をチェックして、日毎の結果で細かく確認
私が特にSleep Meisterで使っている機能が統計機能です。この統計機能で、「今日の行動」と「眠りの深さ」にどんな関係があるのかを確認しています。
私の場合、運動した日は全体平均と比較して睡眠効率が良くなることがわかりました。上の画像の赤のグラフが睡眠結果の全体平均で、青紫のグラフは運動した日の睡眠結果で、青紫の方が枠が大きく、睡眠効率が良いことが分かります。
このような分析から、「毎日少しでもランニングしよう」などと自分の生活を見直すきっかけにすることが大事だなと感じました。
また上記に加えて、1週間分の統計結果などを見て、「入眠するまでに意外と時間がかかっている」とか「毎週金曜日は睡眠効率があまりよくないな」をチェックしています。
1週間分の記録をチェックした後に1日の結果を見て、「この日は割と睡眠効率が良いなー」とか「中途覚醒もなく、25分で入眠出来てるなー」とか時間毎の細かい結果も確認します。
先ほどの平均と比べて、この日はなぜ睡眠効率が良かったのかについて行動メモなどから分析することも、睡眠効率の改善に繋がっていくかと思います。
これらの統計機能が全て無料なのがSleepMeisterの素晴らしいところです。他の睡眠アプリで統計機能を使おうとすると、大体は有料サービスになってしまいます。。。
なお、私がSleepMeisterの統計機能を使った結果、睡眠の質が良くなった行動などについてまとめましたので、参考にしてみてください。
参考 Sleep Meisterから学んだ睡眠の質をあげる5つのポイント
睡眠効率は85%以上が合格ライン
Sleep Meisterでは睡眠効率を計測できるようになっています。睡眠効率の計算式は「睡眠時間/就床時間(SleepMeisterの計測時間)×100」です。
そして、私が最近読んだ「一流の睡眠」という本では、睡眠効率が85%以上であれば翌日仕事などで良いパフォーマンスが発揮出来ると言われています。
この睡眠効率が85%以上というのはSleep Meisterを用いて睡眠効率を計測した時の一つの目安としていただくと良いかもしれません。
一般的な人が目指すべき睡眠効率の合格ラインは、「85%以上」と言われています。85%以上になると、翌日の明らかな体調やパフォーマンスの変化を実感できるはずです。
引用 一流の睡眠
ただ、ベッドの固さやiPhoneを置く場所によって多少のブレはありますので、あくまで目安として考えるのが良いと思います。
睡眠直後の90分が深く眠れているかをチェックできる
私が最近読んだ「スタンフォード式 最高の睡眠」では、最初の90分の睡眠が深く眠ることができていれば、睡眠の質をあげることができると紹介されています。
睡眠メンテナンスで意識したいのが、「最初のノンレム睡眠」をいかに深くするかということ。ここで深く眠れれば、その後の睡眠リズムも整うし、自律神経やホルモンの働きもよくなり、翌日のパフォーマンスも上がる。
引用 スタンフォード式 最高の睡眠
Sleep Meisterを使えば、最初の90分間の眠りの深さがチェックできるので、朝起きた時に自身の今日の体調を把握しやすくなります。
この日は、比較的最初の90分の眠りが深かった日です。
逆にこの日は、最初の90分間の眠りが浅かった日です。
最初の90分の眠りが深いのか、浅いのかは、睡眠グラフを見るときの1つの基準にすると良さそうですね。
Sleep Meisterの無料版と有料版の違い
最後に、Sleep Meisterの無料版と有料版の違いについてご紹介します。
Sleep Mesiterには有料版(120円)があります。ただし、機能は全く同じです。
無料版と有料版の違いはトップ画面に広告があるかないかだけです。
アプリを作った方の控えめ度合いが半端ないですね。
ちなみに、無料版は「Sleep Meister Lite」という名前で、有料版が「Sleep Meister」という名前になってます。
まとめ
実際に使ってみた感想としては、多くの機能があって色々とカスタマイズも出来るし、無料版でも十分に使えると思います。
機能が多すぎて、使いづらいかなとも思いましたが、割とインタフェースも見やすく設計されています。
睡眠アプリを使いたいと思っているiPhoneユーザの方にはSleep Meisterがおすすめです。ただ、Sleep MeisterはiPhoneアプリにしか対応していないため、Androidユーザの方は使えません。
Androidユーザの方には「熟睡アラーム」という睡眠アプリがおすすめです。「熟睡アラーム」の機能の詳細や使い方は「熟睡アラームが最もおすすめできる無料睡眠アプリと思ってきたので使い方と機能を紹介」でご紹介しております。
その他に、私がこれまで使用してきた睡眠アプリはこちらの記事で紹介しております。
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