2017年3月22日から日本通信からソフトバンクの格安SIMが発売されました。これによりSIMロックされたソフトバンクのiPhoneでも格安SIMが使えるようになりました。
「で、結局どうすれば良いの?」、「何が一番おすすめなの?」と思いますよね。
そこで、ソフトバンクのiPhoneから格安SIMに乗り換える方法についてまとめてみました。ご参考になれば幸いです。
前提知識「ソフトバンクのiPhoneで格安SIMを使用する条件」
まず前提の知識としてソフトバンクのiPhoneで格安SIMを使用するための条件についてご紹介します。
ソフトバンクのiPhoneで格安SIMを使用するには以下いずれかの条件を満たす必要があります。
- SIMロック解除が可能な端末であること
- 格安SIMの回線がソフトバンクであること
各々の条件の内容についてご説明します。
SIMロック解除はiPhone6s以降であれば可能
SIMロックとは、購入した端末の場合がソフトバンクの場合に、docomoのSIMカードやdocomoの回線を使った格安SIM使えないなど、別のキャリアのSIMカードを使えなくする機能です。(いわゆる囲い込みのための機能)
しかし、総務省がこのSIMロック機能を問題視し、2015年5月以降に発売された端末はSIMロック解除が義務化されました。
iPhoneの場合は、2015年5月以降に発売されたiPhone6s以降がSIMロック解除ができるようになりました。SIMロック解除のやり方とメリットはこちらの記事をご覧ください。
ソフトバンクのiPhone6s以降をお使いの方はSIMロック解除を実施すれば格安SIMへの乗り換えが可能です。
iPhone6s以前の機種でもSIMロック解除は可能!?
なお、iPhone6s以前の機種の場合、正規な手段ではSIMロック解除ができませんが、「ファクトリーアンロック」や「SIM下駄」といった方法でSIMロック解除することもできます。
ただし、これらの方法は端末が故障する可能性があるため、あまりおすすめできません。(詳細は後述します。)
そのため、SIMロック解除できないiPhoneの場合、2つ目の条件「格安SIMの回線がソフトバンクであること」を満たす必要があります。
ソフトバンクの回線を使った格安SIMは日本通信のみ
2016年まではソフトバンクの回線を使った格安SIMは提供されていませんでした。(なぜ、ソフトバンクの回線を使った格安SIMが提供されていないかはこちらの記事をご覧ください。)
しかし、ついに2017年3月22日から日本通信より格安SIMが販売されることとなりました。
参考:日本通信のプレスリリース
これによりSIMロックが解除できないソフトバンクのiPhone5、iPhone5s、iPhone6に加えて一部のiPadでも格安SIMが使えるようになりました。
料金プランや販売店等については以下の記事をご覧ください。

ただ、日本通信によるソフトバンクの格安SIMはまだデータ通信のプランしか発売されておりません。また、日本通信の格安SIMは過去の実績より回線速度に関する不安が残ります。
以上、ソフトバンクのiPhoneで格安SIMを使うための条件でした。これらを踏まえてソフトバンクのiPhoneで格安SIMを使う方法についてご紹介します。
ソフトバンクのiPhoneで格安SIMを使う方法
ソフトバンクのiPhone6s以降の場合
ソフトバンクのiPhone6s以降の場合はSIMロック解除して格安SIMに乗り換えるのが一番良いです。
SIMロック解除後は好きな格安SIMを選んで使うことができます。
ちなみに最近はUQ mobileがおすすめです。回線速度が本家のauより速い結果が出ているなど、格安simの中でも圧倒的に回線速度が速いです。
参考:本家超えの「UQ mobile」・苦戦続く「mineo」
ソフトバンクのiPhone5、5s、6の場合
ソフトバンクのiPhone5、5s、6の場合に格安SIMを使う方法についてまとめました。
方法 | 説明 | 初期費用 |
ファクトリーアンロック | 遠隔でiPhoneのSIMロックを解除して、格安SIMを使えるようにする方法です。 他のサービスと比べて高額ですが、無事に完了すれば、ソフトバンクのiPhoneがSIMフリーとなります。 | 2万円 |
SIM下駄 (SIMゲタ) | SIM下駄と呼ばれるアダプタを使うことでソフトバンクのiPhoneでも格安SIMが使えるようにする方法です。 他の方法と比べて、費用が安い反面、動作不具合や故障が多いようです。 | 0.2万円 |
ルータ+ ガラケー | ネット用のSIMフリーのルータと通話用のガラケーを購入する方法です。 iPhoneが壊れるなどのリスクはないですが、ルータとガラケーとiPhoneの3台持ちになってしまいます。 | 2万円 |
ソフトバンクの格安SIM(データ通信プラン) | ソフトバンクの格安SIM(データ通信プラン)を購入する方法です。 一番王道の方法なのですが、データ通信プランのみの格安SIMになるため、別途通話用の携帯が必要になることと、格安SIMの回線速度の懸念が残ります。 | 0.3万円 |
白ロムiPhoneの購入 | 白ロムと呼ばれるiPhoneを購入して、そのiPhoneで格安SIMを使う方法です。 auのiPhone6sであれば、約3万円〜約4万円購入できます。今、お使いのソフトバンクのiPhoneを活かす手段ではないため、番外編としてご紹介します。 | 3.5万円 |
なお、個人的なおすすめは一番最後の「白ロムiPhoneの購入」です。
以降、各方法の詳細をご紹介し、白ロムiPhoneがおすすめの理由についてもご紹介します。
ファクトリーアンロック
ファクトリーアンロックとは遠隔でSIMロック解除を実施してくれるものです。iPhoneを郵送したり、お店に持っていくなどは必要なく、ファクトリーアンロックが完了するまで普段通りにiPhoneが使えます。
このファクトリーアンロックを実施しているサイトは小龍茶館が有名なサイトです。ソフトバンク含めて全キャリアのiPhoneのロック解除に対応していて、費用は3万円前後のようです。
iPhone4/4s 1万5000円~2万2000円前後
iPhone5/5s 2万4000円~3万3000円前後
iPhone6/6 Plus 3万5000円~3万8000円前後
※2014年10月現在(為替などによって変動する)
■引用:週刊アスキー
色々と調べると分かると思いますが、「ファクトリーアンロックって違法なのでは?」や「完全にSIMフリー化ができない」等々、色々な話が飛び交っています。
正直、私も詳しいことはわかっていないです。手段としてご紹介はしますが、何かあった時に保証がないため個人的にはオススメできないです。もし、実施する際は自己責任でお願いします。
SIM下駄
この方法は、SIM下駄(上の画像)と呼ばれるアダプタに格安SIMを設置して、iPhoneに差し込んで使う方法です。端末のSIMロックは解除されませんが、SIM下駄を使うことで他社のSIMカードでも読み込めるようになります。
このSIM下駄は2千円程度で販売されており、比較的安価で格安SIMが使えるようになります。
ただし、iOSのバージョンや製品番号などによって、使えたり使えなかったりするようです。人によってはiPhoneが起動しなくなったりもするようなので、これもあまりオススメできないです。もし、実施する際は自己責任でお願いします。
こちらのサイトでは実際にSIM下駄を使ってソフトバンクのiPhoneを使えるようにしたようですので、実施してみようと思った方は参考にしてみてください。
SIMフリールータとガラケーの購入
ネット用としてSIMフリールータ、通話用にガラケーを購入するやり方です。
初期投資はSIMフリールータが2万円程度しますが、通話用のガラケーである程度キャッシュバックが得られることもあるため、実質料金はもう少し抑えられます。詳しくは以下の記事をご覧ください。

ただ、これは1つの手段ではありますが、3台持ちになってしまうため、そこまでオススメではないです。私も一時期この手法を使って運用してましたが、かなり大変でした。笑
また、2017年3月よりソフトバンクの格安SIM(データ通信プランのみ)が発売されたこともあり、あまりおすすめではありません。
ソフトバンクの格安SIM(データ通信プラン)
2017年3月22日より日本通信の「b-mobile S」という商品名でソフトバンクの格安SIMが発売されました。
この格安SIMは、これまでSIMロック解除ができなかったiPhone5、iPhone5s、iPhone6に差し込んで使えるSIMカードです。
料金プランや販売店など、「b-mobile S」に関する詳細は以下の記事をご連絡ください。

ただ、現在発表されているソフトバンクの格安SIMはデータ通信プランのみです。そのため、通話用のガラケーを持つなど、通話手段を別で用意する必要があります。
また、上記記事の最後にも書いてある通り、ソフトバンクの格安SIMを提供する業者が日本通信という会社であり、この会社が提供した格安SIMは回線速度が遅いことが多かったです。
そのため、この方法もあまりおすすめではありません。
白ロムiPhoneの購入
個人的に1番オススメなのがこの白ロムiPhoneの購入です。
白ロムとは「SIMカードが抜かれた端末」のことです。auの白ロムiphoneを購入すれば、auの回線を使っている格安SIMが使えるようになります。
auの白ロム端末は中古ショップやオークションなどで購入できます。auの白ロム端末でiPhone6sだと大体3~4万円程度です。
白ロム端末の購入方法の詳細についてはこちらの記事をご覧ください。

ちなみに、この手法の場合、ソフトバンクのiphoneは使えなくなるため、電話帳やアプリを入れ直し等、面倒なこともあります。ただ、持ち歩くのはiPhone1台だけとなるため、私はこっちがいいかなーと思ってます。
赤ロムには要注意
白ロムに対して赤ロムという端末もあります。
この赤ロム端末はもとの所有者が端末代の支払いを終えていなかった等、何らかの理由でキャリアが端末の通信利用にロックをかけてしまった端末のことです。そのため、端末を購入した時は使えていても、もとの所有者が支払いを滞らせる等により、通信ができなくなってしまいます。
中古ショップでiphone6sを購入する際は、選んだ端末が赤ロムになった場合に備えて、端末代の返金などの保証対応をしている中古ショップを選んだ方が良いです。
詳細はこちらの記事を御覧ください。

コメント