出生証明書とは出生届と一体となった書類で、赤ちゃんが産まれると病院からもらえます。
参考 出生届とは?出生証明書とは?出生届に関する手続きまとめ
出生届の手続きとしては役所に提出すればOKです。
しかし、役所に提出した後、自分の勤務先などからも出生届や出生証明書のコピーの提出を求められたことってありませんか?
「え?でも、出生届・出生証明書は役所に出しましたよ?再発行するの?」
って思いますよね。でも、ちゃんと出生届・出生証明書は病院で再発行が可能です。
ですが、この再発行には千円〜5千円ほどのお金が必要です。(病院によってはさらに高額の場合もあるようです)
また、里帰り出産の場合は、「再発行したいけど、母親は赤ちゃんの面倒をみているし、父親は仕事で里帰りするのはちょっと遠い」なんてケースもあると思います。
そこで、今回は出生届・出生証明書の代わりに「赤ちゃんが産まれた証明」となる書類とその書類の取得方法、取得に伴う費用についてまとめてみました。
出生届・出生証明書の代わりになるもの
出生届(出生証明書)を提出した後、役所から出生届のコピーをもらうことはできません。
一度、受理された出生届をコピーすることはできませんが、出生届が受理された結果として、受理証明書をもらうことは可能です。
出生届の受理証明書など、出生届や出生証明書の代替となるもの、赤ちゃんが産まれた証明書となるものは以下の5種類です。
- 母子手帳の出生届出済証明 オススメ
- 出生届の受理証明書
- 住民票
- 住民票記載事項証明書
- 戸籍謄本
それぞれの証明書の手続き方法や発行するための費用などについてご説明いたします。
母子手帳の出生届済証明
出展 厚生労働省
母子手帳の1〜2ページ目あたりに、「出生届出済証明」と呼ばれるものがあります。
これは出生届を役所に提出した際に、記名・押印してもらうものであり、出生届が提出されたことを証明してくれるものです。
役所によっては記名・押印ではなく、シールをもらうケースもあるようです。
この母子手帳の「出生届出済証明」は無料で手に入るので、この「出生届出済証明」のコピーを会社に提出するのが一番、安くておすすめです。
母子手帳を紛失していた場合
母子手帳を紛失してしまったという方は、まず役所に届け出て、母子手帳を再発行してもらいましょう。その後、母子手帳の出生届済証明に記名・押印してもらうことを相談してみてください。
ちなみに、母子手帳の再発行は無料で実施してくれる役所が多いようです。「母子健康手帳再交付申請書」という書類を役所に提出して、再発行してもらってください。
出生届の受理証明書
出生届の受理証明書とは、出生届を受理したことを証明する書類です。もらえる場所は役所で、発行時の手数料として1通につき350円が必要です。
郵送で請求することも可能
出生届の受理証明書について、郵送で請求することが可能な役所が多いです。
「母子手帳が手元にないけど、役所に行く時間もない」という場合は郵送で請求することも検討してみてください。
参考 東京都江東区
郵送で請求する場合は、郵便局で「定額小為替」を用意する必要があります。
「定額小為替」とは送金方法の一つで、現金が郵送できない代わりに現金を「定額小為替証書」に換えて郵送するというものです。
定額小為替を購入する方法はこちらのサイトがわかりやすいです。
住民票(世帯主が父もしくは母)
出展 引越し
住民票も赤ちゃんが産まれた証明になります。
ただし、住民票を発行する時は以下のものとする必要があります。
- 世帯主が父もしくは母
- 世帯主との続柄を表示
この条件で発行すれば、世帯主の続柄に「子」と表示されるため、赤ちゃんが産まれた証明になるというわけです。
通常、世帯主との続柄は省略されるため、住民票を発行する時に続柄を表示するよう依頼してください。
なお、住民票は役所で申請すると1通300円かかりますが、マイナンバーカードを使ってコンビニなどで発行すると1通250円と少しだけ安くなります。
住民票記載事項証明書(世帯主が父もしくは母)
出展 小樽市
住民票記載事項証明書とは、住民票の中から希望した項目のみを記載した書類です。住民票の簡易版みたいなイメージです。
住民票記載事項証明書も住民と同じく、
- 世帯主が父もしくは母
- 続柄を表示する
とする必要があります。
住民票よりも記載されている情報が少ないため、余計な情報を提示したくないという方は住民票記載事項証明書を提出した方が良いです。
ちなみに、発行手数料は1通300円で住民票と同じです。また、マイナンバーカードがあればコンビニで発行できる点も同じです。
戸籍謄本
出展 名古屋市
戸籍謄本も赤ちゃんが産まれた証明になります。戸籍謄本は赤ちゃんの生年月日や出生地まで記載されるため、証明としては一番確実なものとなります。
ただ、戸籍に登録されるまでは7日〜10日ほどかかりますので、急いで証明が必要な場合は注意してください。
まとめ
出生届・出生証明書の代わりとなるものについてご紹介しました。改めてまとめると、以下の通りです。
- 母子手帳の出生届出済証明は無料で用意が可能
- 出生届の受理証明書は手数料がかかって発行手続きのために役所に行く必要あり
- 住民票、住民票記載事項証明書はマイナンバーカードがあれば、コンビニで発行できるため、便利
- 戸籍謄本は費用が高くて、時間もかかるが、出生証明としては一番確実
まずはどの証明が使えるかを勤務先などに確認した後、どの証明を使用するか検討してください。参考になれば幸いです。
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