格安SIMは、月に使用可能な通信容量が決まっていて、通信容量の上限を超えてしまうと、「低速モード(節約モード)」になってしまいます。
ほとんどの格安SIMでは、この「低速モード」がとても遅くて使い物になりません。そのため、「通信容量の追加」を行い、追加料金を支払う必要があります。
しかし、UQモバイルの低速モードは他の格安SIMと違って回線速度が速いです。そのため、普段から低速モードを使うことで、月に使用できる容量を節約することも可能です。
今回はUQモバイルの低速モードについて、「低速モードの速度、低速モードへの切り替え方法、使えるアプリ」などについてご紹介します。
UQモバイルに切り替えようかな?と思っている方の参考になれば幸いです。
なお、UQモバイルをお得に契約したい方は「UQモバイルの割引、キャンペーンでお得に契約する方法」も参考にしてみてください。
UQモバイルの低速モード(節約モード)とは
低速モードは容量無制限で使用可能
UQモバイルの高速モードは最大225Mbpsの速度が出ますが、容量の制限が決まっています。一方、UQモバイルの低速モードは容量無制限で使用可能です。
低速モードは容量無制限ですが、速度は最大で300kbpsです。
同じau系格安SIMのmineoの低速モードは「最大200kbps」であったり、ワイモバイルの低速モードは「最大120kbps」なので、かなり速い方です。
低速に感じさせないバースト機能あり
UQモバイルの低速モードには、バースト機能があります。
バースト機能とは、低速モードの通信開始時は高速で通信し、Webサイトを一気に読み込んでしまうという機能です。
SPEED TESTというアプリを使って、低速モードの速度を計測すると、計測開始直後に高速の通信が行われていることがわかります。
バースト機能がある格安SIMはIIJmioやmineoなど、一部の格安SIMのみです。
バースト機能があると、低速モードでもかなり使いやすくなります。「どの格安SIMにしようかな?」と悩んでいる方は、「バースト機能があるか」ということも比較観点の1つにしてみてください。
テザリングも利用可能
UQモバイルは低速モードでもテザリングが利用可能です。外出時に、UQモバイルの端末をテザリングして、パソコンを繋げても容量無制限なので安心です。
実際に「UQモバイルの端末をテザリングして、パソコンを繋げてみた感想」は後述しますが、意外と快適に使えたのでビックリしました。
ネット検索やブログ記事の更新程度であれば、ほとんど問題ありません。
低速モードへの切り替え方法
低速モードに切り替える方法は2つあります。
1.UQモバイルのアプリから切り替える方法
高速モードと低速モードはUQモバイルのアプリから切り替えることができます。
まずはUQモバイルのアプリをダウンロードして起動して下さい。その後、一番左のメニュー「データ通信」を開いて下さい。
「データ通信」の画面で、ターボ機能と書かれた右にある「高速」ボタンを押下して下さい。
すると、「節約」という表示に切り替わります。これで低速モードに切り替わりました。
2.UQモバイルのサイトから切り替える方法
UQモバイルのデータチャージサイトから切り替えことも可能です
まず、UQモバイルのデータチャージサイトにアクセスしてください。
ログイン後に画面右にある「ターボ機能」で、OFFをクリックしてください。
ボタン押下後、すぐに変更完了の画面が表示されます。これで、節約モードへの切り替え完了です。
低速モードの速度
低速モードの速度がどれぐらい出るかについて調べてみました。
低速モードの速度の調査方法
低速モードの速度はアプリを使って計測しました。時間帯はなるべく回線が遅くなりやすそうな時間帯を選んでいます。
- 場所 :東京都内
- 時間帯 :8時、12時、22時
- 使用アプリ:「SPEED TEST」
低速モードの測定結果
低速モードで測定した結果は以下の通りです。
下り | 上り | |
8時 | 0.26Mbps | 0.37Mbps |
12時 | 0.12Mbps | 0.14Mbps |
22時 | 0.20Mbps | 0.18Mbps |
参考(8時:高速モード) | 11.98Mbps | 5.69Mbps |
低速モードとはいえ、下りの回線速度が100kbps以下になることはなく、安定して速いことがわかると思います。
ただ、昼の時間帯(12時台)はかなり速度が遅いです。昼に低速モードでネット検索するのは、かなり時間がかかるのを覚悟していた方が良いです。
ちなみに、参考までに高速モードの速度も計測しましたが、こちらはかなり速いですね。さすがUQモバイルです。
低速モードでも使えるアプリ
UQモバイルの低速モードのみで約1週間、過ごしてみました。その時に、このアプリは大丈夫と感じたアプリについてご紹介します。
LINEのトークと通話
LINEのトークと通話に関しては問題なく使用できます。
トークは想定通りでしたが、通話が問題なく使用できたことにはビックリしました。声が途切れることもなく、普通に会話が出来ました。
トークで画像を送信する際は少し時間がかかりますが、問題なく送信できました。
動画も10秒程度の動画なら何とか送信できます。ただ、それ以上の長さの動画だとかなり遅いです。ほぼ送信できないと思った方が良さそうです。
ちなみに、LINEのビデオ通話は全然ダメです。画像が固まって、使い物になりませんでした。
メール、Gmailアプリ
メールやGmailアプリも問題なく使えます。
画像の送信もできますが、重たい画像は送信に時間がかかります。このあたりはLINEと同じです。
ネット検索(Chrome、Safari)
ChromeやSafari検索も普通に使えます。
ただ、朝の通勤時間帯とお昼休みの時間帯は遅いです。初めて格安SIMを触る人やせっかちな人は、この時間帯に低速モードにすると、携帯を投げ捨ててしまうと思います。
そのため、ネット検索ではなるべく、AMPのページを選んだ方が良いです。表示がかなり早くて、快適に使えます。
YouTube(ユーチューブ)
YouTubeも低画質(144p)であれば、使えます。
ただし、YouTubeのサイトからではなく、アプリからYouTubeを起動してください。アプリもサイトも試しましたが、YouTubeのサイトでは遅くて使い物になりませんでした。
テザリング
実は、低速モードでもテザリングは使えます。これは結構意外でした。
新幹線の中で低速モードのテザリングにてパソコンを利用しましたが、少し遅いなという程度で、ネット検索は普通に利用できました。(動画はさすがに無理でした 笑)
ただ、やはり普通のネットと比べると表示が遅いので、ブラウザで複数のタブを開いて、ぐるぐるが終わったページから見るとのが良いと思います。
その他のアプリ
その他にも色んなアプリで試してみました。
- Twitter・・・画像の読み込みは遅いですが、テキストの表示はサクサク表示されます
- Facebook・・・Twitterと同じくテキストの表示は問題なしです
- マクドナルド・・・クーポンの表示も問題なしです
- マネーフォワード・・・口座や家計簿の表示もサクサク動きます
低速モードで使えないアプリ
GoogleMap(グーグルマップ)
使えると評価しているサイトもありますが、使えません。せっかちな人には無理です。笑
私の場合は以下のようなエラー画面が表示されることが多くて、使い物になりませんでした。
AbemaTV
さすがに、AbemaTVは無理でした。インターネットに繋がっていないという表示まで出されてしまいました。
その他のアプリ
その他にも以下のアプリはほとんど使えませんでした。
- Instagram・・・画像中心のSNSは無理ですね
- Apple Store・・・ダウンロード以前に検索や表示も遅いです
- radiko・・・行けるかなと思いましたが、聞けませんでした
もちろん、ネットで画像を検索したり、高画質の動画を再生しようとしても、まったく動きません。
まとめ
UQモバイルの低速モードについてご紹介しました。低速モードでも最大300kbpsの速度が出るため、ネットの閲覧やブログ記事の執筆などは問題ありません。
しかし、YouTubeなどの動画サイトを見ることや、朝や昼間の混雑する時間帯は高速モードを使用した方が良いです。
モードをうまく使い分けて、データ消費量を節約しましょう。参考になると嬉しいです。
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