WiFiとは?無線LANとの違いは?初心者向けに図解してみました

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WiFi(ワイファイ)は街中でも「無料WiFiあります」と書かれたポスターが貼られていたり、普段の生活でも目にする機会が多いと思います。

 

「WiFiも結局は、無線なので無線LANと同じじゃないの?」と思う方もいらっしゃると思いますが、厳密にはWiFiと無線LANは違います

 

今回は「無線LANとWiFiって何が違うの?」、「そもそもWiFiって何?なぜWiFiが作られたの?」などについてご紹介したいと思います。

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WiFiと無線LANの違い

 

無線LANとは

無線LANとは

無線LANとは、簡単に言うとネットワークケーブルを使用せずに、無線で通信を行う接続方式のことです。

 

自宅でスマホやパソコンを使ってインターネットを見る際は、この無線LANを使って接続するケースがほとんどだと思います。

参考  無線LANとは何か?

 

WiFiとはWiFiの規格に合格した無線LANのこと

WiFiとは、WiFiの規格に合格した無線LANのことです。無線LANという大きなくくりの中に、WiFiがいるイメージですね。

 

そして、WiFiの規格は、Wi-Fi Allianceという団体が決めています。

このWi-Fi AllianceがWiFiの規格を満たしているかをテストして、合格した無線LANは、WiFiのロゴを使用する許可が得られるというわけです。

wifiのロゴ

 

ちなみに、WiFiの規格を満たしている製品はこちらのサイトで検索できます。iPhoneやAndroidのスマホやタブレットなど、無線LANに繋がる身近な機器のほとんどがWiFiに対応していることが確認できます。

 

なぜWiFiの規格を作ったの?

ところで、なぜWi-Fi Allianceという団体はWiFiの規格を作ったのでしょうか。

 

それは、無線LANを普及させるためです

 

実は無線LANは1990年頃から登場した技術ですが、当初はなかなか普及しませんでした。普及しなかった理由は、別々のメーカ同士だと無線LANが接続できなかったからです

 

これは無線LANの取り決め・規格がなく、メーカが独自に無線LAN対応を行っていたからです。

wifi(IEEE802.11)がない場合の接続機器

 

せっかく無線LANルータを買っても「接続できない機器もあれば、接続できる機器もある」というような状態だと、無線LANを使おうとは誰も思いませんよね。

 

そこで、Wi-Fi Allianceという団体が、WiFiの国際規格を作って異なるメーカの機器の接続テストを行いました。

そして、接続テストに合格した機器に「WiFi」というロゴマークを与えるようになりました。

wifi(IEEE802.11)がある場合の接続機器

これで、消費者としてはWiFi対応している機器は、無線LAN接続ができるということが分かりやすくなったというわけです。

 

ただ、現在は世の中に出ているスマホやパソコン、無線ルータ等は、ほぼ全てWiFiに対応しています。そのため、無線LAN=WiFiと思う方が多いわけです。

 

WiFiの国際規格は「IEEE802.11」

先ほどご紹介した、Wi-Fi AllianceでWiFiのロゴを与えるかをテストする時に使用する国際規格は「IEEE802.11」というものです。

 

あまり馴染みのない言葉ですので、概要だけご説明します。

 

「IEEE802.11」は、アイトリプルイーハチマルニーテンイチイチと読みます。

 

「IEEE」とは米国にある電気電子学会のことで、電気通信関連の仕様を標準化するための団体です。そして「IEEE802.11」は、無線LANの国際規格のことです。

 

IEEE802.11にはa,b,g,nなどの規格がある

IEEE802.11には「IEEE802.11a」や「IEEE802.11g」など、色んな種類の規格があります。

 

この「IEEE802.11a」という規格は、普段生活している中ではあまり見たり、聞いたりすることはないかもしれません。

 

ただ、WiFiに接続しようとした時に「Buffalo-G-〇〇、Buffalo-A-〇〇」や「aterm-〇〇-g、aterm-〇〇-a」という表示を見たことありませんか?

 

あのAとかGは、「IEEE802.11a」や「IEEE802.11g」などのどの規格に準拠しているかを示しているものです。

厳密には、Buffalo-G-〇〇のGは「IEEE802.11」のb,g,nの規格を使用しており、Buffalo-A-〇〇のAは「IEEE802.11」のa,n,acの規格を使用しているという意味です。

 

a,b,g,nなどの規格は使用する周波数と最大通信速度の違い

では、「IEEE802.11a」や「IEEE802.11g」などの規格は何が違うの?というところですが、使用する周波数と最大通信速度が違います

 

現在、「IEEE802.11」の規格は6種類存在します。

規格周波数最大通信速度
11a5GHz54Mbps
11b2.4GHz11Mbps
11g2.4GHz54Mbps
11n2.4GHz,5GHz600Mbps
11ac5GHz6.9Gbps
11ad60GHz6.7Gbps

※「IEEE802.」を省略しています。

最新の規格は「IEEE802.11ax」です。2019年頃には正式な規格となる予定です。詳細はこちらのサイトが分かりやすいです。

 

最大通信速度はそのままですが、通信の速度です。最大と書かれているのは、理論上の数値であって、必ずその速度が出るという訳ではないためです。

 

周波数による違いは何?

先ほどの表の通り、無線LANの規格ごとに使用する「周波数帯」が違います。

 

周波数による違いを単純に説明すると、

  • 周波数が高いと、通信速度は速くなるが、障害物に弱くなる
  • 周波数が低いと、通信速度は遅いが、障害物に強くなる

となります。

通信速度は周波数による影響だけでなく、使用される技術(MIMOとかビームフォーミング等)によっても異なりますが、ややこしいので説明は省略します。

 

障害物に強いとは?弱いとは?

障害物に強いとか弱いというのは、電波が障害物を回り込んでくれるかどうかという話です。

 

周波数が低い(2.4GHz)場合は、障害物を回り込んだり、反射したりするため、障害物の影響を受けにくい(障害物に強い)です。

2.4GHz(障害物に強い)周波数帯の場合

2.4GHzの周波数は、電子レンジやBluetoothなど多くの機械で利用されている周波数帯です。そのため、別の機器による影響は受けやすい周波数帯となっています。

 

周波数が高い(5GHz)場合は、通信の直進性が強いため、障害物を回り込めず、障害物による影響を受けやすい(障害物に弱い)です。

5GHz(障害物に弱い)周波数帯の場合

 

WiFiとは「Wireless Fidelity」の略

余談ですが、WiFiとは「Wireless Fidelity」の略です。直訳すると「無線の忠実度」です。

 

ちょっと意味がわからないですよね。笑

 

ただ、実際にこの「Wireless Fidelity」には何の意味がなく、後付けで考えられたそうです。

 

実際には、WiFiという名前は、Wi-Fi Alliance設立者のPhil Belangerがブランドコンサルティング事務所に依頼してつけたものだそうです。(こちらの海外サイトに記録も残ってます)

 

そして、WiFiはHi-Fi (High Fidelity) の韻を踏んだもので、IEEE 802.11といった難しい名前ではなく、親しみやすいキャッチ―な名前を求めて命名されたものだそうです

 

ちなみに、Hi-Fiとは「High Fidelity(高忠実度、高再現性)」の略語で1950年代に高機能のオーディオを指す際に用いられた言葉だそうです。

 

まとめ

WiFiとは何か?WiFiと無線LANの違いは何かについてご説明しました。

 

  • WiFiとは無線LANの中の1つの規格
  • WiFiは無線LANを普及させるために作られた
  • WiFiの国際規格は「IEEE802.11」
  • 「IEEE802.11」にはa,b,g,n,ac,adの6種類の規格が存在する
  • 規格ごとに周波数や通信速度が異なる

 

以上、参考になれば幸いです。

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